御礼

このブログは更新を終了しました。 新企画は、現在進行中です!ご愛読いただきましてありがとうございました!!! 当ウェブマガジン週刊『歌ってる?』は短歌同人誌『歌クテル』*1の別冊ブログです。 連載陣が毎週交代で、短歌に関する読み物を書いています…

エデンの軌道 SE

「僕は好きだな、この音。なんだか生命的な感じがするよ」「うん。なんだか生命的な感じがしてきた。この音」「少し窓を開けた方が良いと思うけど」「うん。窓は開けよう、カーテンはどうしたら良いだろう」「カーテンは開けた方が良いよ」「そうだね。カー…

ラビット病

いつもどおり交番前に車がとまり、いつもどおりあたしは助手席に乗り込んだ。 いつもどおりって本当に便利だ。彼はきっと借りてきたばかりであろうCDを車のオーディオに移している。あたしはそれに合わせてなんとなく歌う。 「テケテケ言ってる」 げんなりし…

ケータイ短歌の現場より(12) ケータイから見る短歌コミュニティ...2ちゃんねる、mixi、itokioの比較

A.I

前回のA.Iの連載の記事で、ケータイから参照できる大きなコミュニティ、「2ちゃんねる(http://www.2ch.net/)」「mixi(http://mixi.jp/)」「itokio(http://itokio.com/)」というサイトを紹介しました*1。サイトの大きさや、性質によって、集まる短歌の…

数学的短歌解剖講座

数学と短歌。 今までこの二つを結びつけて考えたことはありますか? 難しい数字や記号でいっぱいの数学*1と、文学である(といわれる)短歌。比べようって言っても、どうも両極端な気がするのが普通だと思います。 でも、やってみましょう。あえて意味のなさ…

***休載のおわび***

突然ではありますが、当ブログの管理および記事を担当されていた小春川さんが、「歌クテル」および「歌ってる?」をお辞めになることになりました。 小春川さん、これまでありがとうございました。 現在連載中のレギュラーメンバーは、 A.I、市川ナツ、梳田…

僕たちは夏、オレンジの月のように

何だかもう顔がよく思い出せないんだ。君の姿はここにあるのだけれど、顔だけがぼやけている。むしろ、抜け落ちて無いんだ。君の指とか髪の毛のかたさとか体温とか、そんな事ばかりは憶えている。もしかしたら、もっと色々な事も憶えているかもしれない。そ…

はいけい ぼくの

夜だね。こんばん星は見えません。小学校2年生のときのこと。 それってぼくらの出会うずぅっと前のことだけどきみにはそうぞうしてほしいんだ。 考えてみて。 七五三のあとにかみの毛をばっさり切ったくるくるのぼく。 ぼくは小学校2年生の生活の時かんに手…

ぽえざるレポート

すぐに沈んでしまったので、もう一度。 さる10/7に開催されたポエムバザール(通称「ぽえざる」)に『歌クテル』代表(?)として行っていたりっとさんのぽえざるレポートは下のurlから見れます〜。 http://yaplog.jp/triptych/archive/10

ケータイ短歌の現場より(11) ケータイから見る短歌コミュニティ...2ちゃんねる、mixi、itokioの比較

A.I

パソコンをもっていなくても、ケータイからインターネットが見られる。便利な世の中になりました。いわゆる「ケータイ歌人」と呼ばれる世代は、このサービスの恩恵をうけた第一世代と重なります。もちろんパソコンに比べると画面は小さくて、機能もだいぶ制…

ぽえざる行ってらしたのよ

さる10/7に開催されたポエムバザール(通称「ぽえざる」)に『歌クテル』代表(?)として行っていたりっとさんのぽえざるレポートです〜。りっとさんありがとーー!!http://yaplog.jp/triptych/archive/10

短歌とチェスのそれほど親密ではない関係

手詰まりのチェス放置してベッドへと雪崩る僧正(ビショップ)と騎士(ナイト)のように/松野志保*1 Too Young To Die―松野志保歌集作者: 松野志保出版社/メーカー: 風媒社発売日: 2007/01メディア: 単行本 クリック: 74回この商品を含むブログ (2件) を見る現代…

イベントなどの告知

以前A.Iさんから告知がありましたように(id:betsuuta:20070908)、10/7の第7回ポエムバザール(通称「ぽえざる」)と、11/11の第6回文学フリーマーケット(通称「文フリ」)に、本誌『歌クテル』が参加します。お気軽にお越しくださいませ。文フリは多分私…

love your life

最近、太宰治が太田静子に宛てた手紙を読んだ。 太田静子は、太宰治の代表作である『斜陽』の原型、と言われる『斜陽日記』の作者であり、歌人でもあった女性。そして太宰の愛人の一人である。現在ならば作家、太田治子の母、と言ったほうがわかりやすいかも…

バイストンウェルと梳田とイン・アウト【3】

*ゆっくりと真水に降ろすゆびさきの ねえ、今ほしのおとが聴こえた*海ほたる進化の果てに地下鉄の闇の内なる僕達だもの*滅びない為に滅びる滅びても蒼いまままた欠けてゆく月*囲まれて匂いたちくる夏の実の火を点さずに眠るバイクよ*なめらかな寝息のひとの…

お菓子の家

例うればお菓子の家と共にある鍋息の根夜中の攻撃あまりにも遠くにいます離れてては消えぬここは甘くやさしい一定のテンポがあって毎日が続くと苦しいわたあめかじる頬擦ればこわれる気色まだ曲は序盤安心できる音域遠回りして遠退いてみる好きになどできな…

ケータイ短歌の現場より(10) 歌クテルのオフライン活動と「ウタちゃん」のナゾ

A.I

「歌クテル」世代の短歌活動を紹介する「ケータイ短歌の現場より」、連載を再開します。 「ケータイ短歌」に関わる我々は、その名の通り「ケータイを使って活動をしている」います。主にメールやケータイネット(iモードサイトやEZWeb等)を使用して作品をつ…

北上川へ向かう支度をして眠る2006年9月1日

9月ですねぇ。 暦の上ではもうとっくに秋なのだろうけど、やっぱり9月にならないと、秋が来た、という感じはしない。8月はやたらと暑かったし。毎年楽しみにしているキリンビールの秋味を飲んでも、コオロギが鳴くようになっても、9月にならないとなんとなく…

君のためにできること

いつかって言わないでくれゆっくりと目の高さまで煙草をあげて ―加藤治郎最近気がついたのだが、タバコを吸う男性と、私はなぜか縁がある。 ハタチを超えたぐらいから現在に至るまで、まともにお付き合いをしたり、好きになった男性は全員喫煙者だ。 でも私…

バイストンウェルと梳田とイン・アウト【2】

長澤詩夏の場合これといって準備は必要無いと思われた。朝起きて身仕度を整える、そうして寝室の窓を開ける。只、それだけで良いような気がした。せっかくだから少しお洒落をしてみようかと思ったりもしたが、それもなんだか変だなと思い普段着のままで待つ…

新執筆者のお知らせ

この度、あたらしい執筆者として『歌クテル』3号会員の成宮たまきさんに加わっていただけることになりましたー。来週登場予定です。お楽しみにー。

夏の風

夏。 昼間は外に出るのが厳しいので、夜地道な生活を送る。 つまり仕事。 来る日も来る日も仕事に励む。 仕事はビルの中の話だし、涼しい。 夏は来ない。 バイトが終わってビルを出たときが一番問題。 頭の中はそこそこ冴えたまま、身体は夏に戻される。 駅…

短歌日記(歌クテル活動再開によせて)

A.I

嫁にいくことにした。 まるでひとごとのようだが、どうやらひとごとではないらしい。 転勤族の旦那に連れられて、岩手県へ。奥州藤原の里やら奥の細道やら遠野やら啄木の聖地やらイーハトーブやらあり、文学的にもなかなかに深い土地である。 在任は3〜5年…

再開のお知らせ

事情により休止していた週刊『歌ってる?』ですが、今週8/4号より再開いたします!! ほんのちょこっとですが、リニューアルしてたりもします。ほとんど間違い探しですが…(笑) そんなわけで、ちょっとだけ新しくなった『歌ってる?』をどうぞよろしくお願いし…

週刊『歌ってる?』休止のお知らせ

事情により、当ブログ週刊『歌ってる?』は休止させていただきます。再開の予定は未定です。 当ブログを楽しみにしていてくださった方々、ならびに記事を書いてくださった方々には大変ご迷惑をおかけいたします。まことに申し訳ございません。 週刊『歌って…

プライドで飯は食えるか?

先週は原稿を落としてしまい申し訳ない、毎度お馴染み二浦です。 転職した途端に怒濤の忙しさです。 …や、自分が要領悪いせいなんだけどもさ。 新しい職場は凄い小さな有限会社。 従業員は自分含め4人。 うん、会社って感じがしない(笑) 物凄い厳しいし、…

石川くんに求愛瞳孔反射

文庫本が好きです。 そんなにヘビーに読書するわけでもなく、愛書家でもなく、電車ではヘッドフォンをして本を読む男なので。ちょっと前になりますが、穂村さんと枡野さんの文庫本が立て続けに出たので、立て続けに衝動買い。求愛瞳孔反射 (河出文庫)作者: …

6/9号と新連載者のおしらせ

二浦ちほさんの原稿が間に合わない!ということで、小春川英夫の記事で差し替えさせていただきます。 二浦さん、無理しないでね〜。あと、5/19号(id:betsuuta:20070519#p1)で読み切りを書いていただいた市川ナツさんにも連載してもらうことになりました!7…

*ラブ! ダーリン 動詞が好きよ、なによりも。だってうごうごするんですもの -玲はる名-良い呪文である。梳田もうごうごするのである。これを読んでいる諸君も多分うごうごしていることであろう。【バイストンウェルと梳田とイン・アウト 前編】それは諜報部…

それを恋と呼んでもいいのかい?

恋をしています。 それはそれは切ない片思いなのです。 彼女の名前は原阿佐緒。今生きていたら119歳…。若ければ女はかなし自らの知らぬに君を誘ひしてふ/原阿佐緒いや、若くなくたって魅力的ですよ。 …119歳だとさすがに微妙かもしれませんが…。彼女に出会っ…