アモーレ!!

皆さん、あけましておめでとうございます。
今年こそしっかりものの大人になりたいと思います。
もううっかりはうんざりです。
そしてこいびとが便座の蓋を上げっぱなしにしてもキレない大人を目指します。

とりあえず。歌を作ってみました。

週末に出てゆく船を見送れば南の風は桟橋より吹く
港から寄り道をして元町で財布を買って中華街まで
蛇が卵を飲み込むように大いなる饅頭頬張る関帝廟
あかねさす昼の湯気立つ厨房に刀削麺が身をくねらせて
老酒のぬる燗飲みつつ階段を上がる女の足首を見る
悲しいことがなにもおこらぬ正月に疲れた振りしてホームに揺れた
世界から忘れられてる 雨の日の 小さな団地が夢にあらわる


漫画日記
「理髪店主のかなしみ」という漫画をもう一度読みたい。

ボウイチの「HOTEL」はすごい漫画だった。久しぶりに興奮した。
2700万年間、環境変化で滅びた地球上のあらゆる生物のDNAを守り続ける知能のある塔の話。*1
蒼天航路」が終わってしまった。ラストはやっぱりと思ったけどあれしかないとも思う。あるゆるものを手に入れた王の覇業が一人の少女の喪失に始まるというのが男の子の漫画だなあと思う。かわいい。三国志の混沌とした世界を関羽の戦いに集約させて一気にラストへ流す力技は見事だった。
蒼天航路(36)<完> (モーニング KC)

蒼天航路(36)<完> (モーニング KC)

国民クイズ」だれか映画化しないかな。鹿賀丈史主役で。
あの漫画、連載当初は大げさな設定かと思っていたけど、とんでもない。
10年はやく日本の崩壊を予言していた。欲望は統制できない。
「希望」という言葉は汚され泥にまみれても決してなくならない、と思いたい。
国民クイズ (上巻) (Ohta comics)

国民クイズ (上巻) (Ohta comics)


「サメが死んでいる」という言葉が気になっている。
この妙に文学的な表現。冷静ないらだち。突然に表面化する狂気。
姑息な言い訳のようでいて的を射ているのだろうか。
何かのストーリーを見ているようだ。文学の領域は既に浸食されている。
どこに逃げようか。

*1:編集者注:『モーニング』NO.25,2006/06/01号に掲載された短編のようです。「ボウイチ HOTEL」でググってみてください