歌集喫茶うたたね・最終日レポート「神保町の戦い-中編」

13:00「啄木かるた」大会
はーきんちょうずる。だらしなくずるずるとしてると、天野さんの
「啄木かるたはじめますよう、まんなかのテーブルに集まってくださあい」
の懐かしきピンポンパンの酒井ゆきえ様のような声がする。
「ふわい」と何人かが集まり僕もゆらゆら動く。「ふっ、いまさらかるた」と
最初はすこし小馬鹿にしていたのですがやってみるとこれがなかなか難しい。
かるたのイラストが中原淳一ちっくな乙女たちのアップの絵で歌の内容と全然関
係がなく、
おまけに文語旧かな横書き右読みでわかりずらい!だが燃える!
僕は戦った。かなりいいところまで肉薄したが結局勝ったのは村田馨さんだっ
た。おーい。
本人も思いがけない勝利にびっくり。もういちど行う。賞品は次の回の勝利者へ。
かるた、地味ですが面白かったです。

2:00「とりかえっこ短歌カード」あそび
ひとやすみしてA.Iさん構想5年の企画「とりかえっこ短歌カード」はじまる。
これは歌クテルのオフ会では近いことを行っていたのですが、

1.それぞれが名前と違う歌を書いた名刺サイズのカードを五枚用意する。
2.交換したいひとに「短歌欲しい子どもはいないかねえ」と低音で声をかけて
 「とりかえっこ!」という合言葉でお互いの五枚のカードを差し出す。
3.好きな短歌が書かれたカードをとりかえっこする。
4.にこやかに別れる。

というものです。なかなか面白いです。話の糸口になるし、同じ短歌をやってい
るんだ
という親しみがわきます。ただ僕がやるとどうも動きが固くて、
「あのーよろしければ短歌を交換していただけないでしょうか?」
と無駄にていねいな言葉遣いでこの企画の持ち味をまったく生かしていません。

なごやかなとりかえっこタイム、その間にも朗読の準備はちゃくちゃくと進められ
いつの間にか会場スペースが作られ、観客たちは入りはじめていた。
ああ、目眩がする。とりあえずCHARAの「愛の自爆装置」の脳内レコードをかける。
僕は大丈夫。「馬肉はわさび園でとれません」
ぼけっとしてるとA.Iさんに「わたしよりきんちょうしいがいるとは」と呆れら
れつつ
二度目の練習をするためかんかんと階段を上がるのでありました。
むー。